(株)榮太樓總本鋪との開発
榮太樓總本鋪の歴史を伝えるこだわりお菓子
岸
榮太樓さんシリーズでは、第一弾は飴を作ったんです。
パッケージに工夫をしてね。
これ、切手を貼ると投函できるんですよ。
記 あ、本当だ。
岸
「日本橋に行ってきたよ」と、日本橋に来た方が、日本橋でこの飴を買って、食べて。
そして日本橋の消印を押して投函、なんていう風に使ってくださったらと想像して作ったんです。
そうしたら臨場感のあるお土産になりますよね。
飴自体は榮太樓さんの定番商品ではあるんですが、最初のコラボ商品ということでトライアル商品として販売させていただきました。
第二弾では、最中(日本橋もなか)を作ったんです。
記 最中も面白いパッケージですよね。
岸
はい。
よくある四角い箱に入ってるんじゃ面白くないよねと考えていたんです。
その時たまたま近くに筒状のものがあったので、「やっぱり日本橋らしさを…」と。
ただ筒状にしたんじゃ転がっちゃうでしょ?
なので、あんこを下にして起き上がり小法師みたいにちゃんと立つようにしたんです。
「日本橋」をモチーフにしたデザインで、もなかの皮は橋の欄干の擬宝珠(ぎぼし)をイメージしています。
※擬宝珠(ぎぼし)…橋の欄干の柱の上にかぶせてある帽子のような飾り。
記 この最中は自分で餡を挟んで食べられるようになっていますが、おすすめの食べ方はありますか?
岸
おすすめはやっぱり、最中に餡をしっかりのせて挟んでいただく食べ方ですね。
少し薄めの最中に仕上げていて、皮と餡のバランスが絶妙なんです。
榮太樓さんのこだわりを贅沢に味わっていたきたい商品ですね。
ぜひ、作りたてをお召し上がりください。
この「日本橋もなか」の次に作ったのが甘納豆シリーズです。
記
榮太樓さんが甘納豆の元祖だと言われていますよね。
これは榮太樓さんだからこその商品だと思います。
岸
そうですよね。
「甘名納糖」と言って今の甘納豆のさきがけの商品を作ったのは榮太樓さんで、
この甘納豆シリーズは榮太樓さんとしても非常に思い入れがあって、こだわって作っていただきました。
主原料はいずれも、国産原料を使用しています。
甘納豆シリーズも、単品販売のものとお土産用パッケージを作っています。
記
パッケージのイラストが上品ですよね。色も「日本の色」という感じで。
外国人の観光客の方にも喜んでいただけるのではないしょうか。
岸
これも、一応こだわりがありまして。
ストーリー立てているんです。
まず榮太樓さんが日本橋に出てこられて(大納言(北海道産))。
きんつばを屋台で売って(黒千石(北海道産))。
成功されて、お店を持ったと(鳴門金時)。
榮太樓さんが日本橋でお店を構えたストーリーをそのままパッケージにしたんです。
記 榮太樓さんの歴史が詰まったパッケージなんですね。
岸
そうなんですよ。
ギフト商品の方は、3種類のイラストを組み合わせたものなんですが、これも今までにあまりないものにしようということで作りました。
記 パッケージをストーリー立てにするのは榮太樓さんの方からご提案があったんですか?
岸
このデザインに関しては榮太樓さんの方からアイデアをいただいて、それを形にしていきました。
飴や最中は老舗様ならではの落ち着いたデザインですが、こちらの甘納豆はやさしいイラストで。
日本橋を楽しんでいただけるようにと。
先程も言ったように国内だけではなくて、海外の方にも喜んでいただけるようにと考えました。